大津市河川愛護団体連合会所属


琵琶湖の病気 ごみの問題

琵琶湖のひとつめの病気は人間のごみです。

ごみはごみを呼びます。

最初に、誰かが防波堤に空き缶を捨てたのかもしれません。
そして、2つ目のなにかのゴミがそこに捨てられたのを皮切りに、犯罪意識が薄れ、次々にごみが溜まってしまったのでしょう。
私達は「仕方なしに」湖岸のごみを拾います。

ここは駐車場ではありません。琵琶湖湖岸の河川敷です。
車はすべて放置車両です。
ゴミ袋は、当団体が集めた散在性のゴミです。

綺麗な湖岸に似つかわしくないものがあります。

テレビが歩いてここまで来たとでもいうのでしょうか?!

こんな話もダイバーの方から聞いたことがあります。
「琵琶湖大橋の下は、冷蔵庫やテレビとかがいっぱい沈んでいる」

ここは、琵琶湖につながる水路です。このごみは回収済みですが、焼け石に水です。
川に捨てられたごみなどは、どんどん琵琶湖に流れ入っています。おそらく琵琶湖の底は、ごみだらけです。

当団体では、素潜りでも琵琶湖の底のごみを回収しています。

実際に少し湖岸を潜っただけでも、たくさんのごみを回収することができます。

琵琶湖、それから川や河川敷は、人目につかずにごみを捨てられるかもしれません。
しかし、琵琶湖に流れ込んだごみは、地上に捨てられたごみとは違い、回収がとても困難です。
琵琶湖にはもちろん、川や河川敷にはごみを捨てないでください。
それは天に向かってつばを吐く行為です。つばを吐いたその報いは、あなたに必ず舞い戻ります。

「ちょっとくらいのごみならば川に捨ててもいいか」そう思ってゴミをポイ捨てされる方は、この写真をごらんになってください。
琵琶湖はごみだらけです。

これは地面の写真ではありません。
このお水を、私達は毎日飲んでいるのです。

(琵琶湖の病気 水草の問題へ続く)